【危険な重金属】種類と人体への影響、具体的な対策を解説!
こんにちは。 今回は、私たちの身近に潜む重金属について解説していきます。
重金属と聞くと、何か恐ろしいもの、というイメージを持つ方もいるかもしれません。 確かに、鉛や水銀など、人体に有害な重金属も存在します。 しかし、鉄や亜鉛など、私たちが生きていく上で欠かせない重金属もあるんですよ。
今回は、重金属の種類と人体への影響、そして具体的な対策について、わかりやすくお伝えしていきます。
重金属の種類と健康への影響
重金属は、大きく分けて必須ミネラルと有害ミネラルの2つに分けられます。
必須ミネラルは、鉄、亜鉛、銅など、生命維持に不可欠な役割を担っています。 一方、鉛、水銀、カドミウム、ヒ素などは、過剰に摂取すると健康被害を引き起こす可能性があります。
これらの重金属は、それぞれ異なる毒性を持ち、体内に蓄積することで様々な症状を引き起こします。 例えば、鉛は血液の生成を阻害し、貧血や神経障害を引き起こします。 水銀は、中枢神経系に影響を与え、感覚障害や運動障害などを引き起こします。 カドミウムは、腎臓に蓄積し、腎機能障害を引き起こすほか、骨からカルシウムを奪い、骨軟化症(イタイイタイ病)を引き起こします。
重金属が人体に侵入する経路
重金属が人体に侵入する経路は、主に以下の3つです。
- 消化管吸収: 汚染された食品や飲料水から摂取することで、重金属が消化管から吸収されます。
- 経皮吸収: 皮膚から重金属が吸収されることは稀ですが、ジメチル水銀やテトラエチル鉛など、脂溶性の高い化合物は、皮膚から吸収される可能性があります。
- 経気道吸収: 大気中の重金属を吸い込むことで、呼吸器から吸収されます。
これらの経路のうち、最も一般的なのは消化管吸収です。食品に含まれる重金属の量は微量ですが、長年にわたって摂取することで体内に蓄積し、健康被害を引き起こす可能性があります。
重金属による健康被害の症状
重金属中毒の症状は、原因となる重金属の種類や量、曝露経路、個人の感受性などによって異なります。 主な症状としては、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢などの消化器症状、しびれ、麻痺、言語障害、運動障害などの神経症状、咳、痰、呼吸困難などの呼吸器症状、貧血などの血液症状、腎機能障害、骨軟化症、皮膚炎などがあります。
特に、子供は鉛の吸収率が高く、神経系が未発達であるため、鉛中毒による脳症のリスクが高いことに注意が必要です。 また、重金属の蓄積は、うつ病などの精神疾患にも関連する可能性があります。
重金属の摂取を避けるための予防策
重金属の摂取を避けるためには、以下の点に注意することが重要です。
- バランスの取れた食事を心がけ、特定の食品に偏らないようにする。
- マグロ、カジキ、キンメダイなど、水銀濃度の高い魚介類の摂取量を控える。
- 食品の産地や製造過程を確認し、重金属汚染の可能性が高い食品を避ける。
- 野菜はよく洗い、土壌からの重金属の摂取を減らす。
- 加工食品やインスタント食品の摂取を控え、新鮮な食材を積極的に食べる。
- ビタミンCを多く含む食品 (キウイ、イチゴなど) を摂取する。ビタミンCは、キレート作用により重金属の排出を促します。
- 腸内環境を整えるために、プロバイオティクスや発酵食品を摂取する。
- 喫煙を避ける。
- 車の排気ガスには鉛が含まれているため、交通量の多い場所を避ける。
- 古い住宅では、鉛を含む塗料が使われている可能性があるため、注意が必要です。
- 化粧品に含まれる重金属にも注意が必要です。信頼できるブランドの製品を選びましょう。
- 缶詰を開封後は、ガラス容器などに移し替えて保存する。
- 子供が誤って重金属を口に入れないよう、保管場所に注意する。
まとめ
今回は、重金属の種類と人体への影響、そして具体的な対策について解説しました。 重金属は、私たちの身の回りに様々な形で存在しています。 すべてを避けることは難しいかもしれませんが、正しい知識を身につけ、日々の生活の中でできることから対策していくことが大切です。

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